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【照明灯】墓じまい

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月26日(金) 10:00

墓参りに足を運んだ前橋市郊外では、ヒガンバナが満開だった。晴天の下、くっきりと姿を現した赤城山が望めた。近くのこずえではモズが鋭い声で鳴き、秋の到来を告げていた

▼少子化や非婚の増加などで、先祖の墓の管理を負担に感じる人が増えている。自分の入る墓を子どもたち世代が守っていけるのかと心配し、終活に迷いを抱いている高齢者も少なくないようだ

▼お参りに出向けない人のため、インターネット上で故人をしのぶことができるサービスなどが登場している。継承者の不在によって無縁状態となる前に墓石を撤去する「墓じまい」を決断する人も多い。檀家(だんか)の減少を嫌う寺院とトラブルになるケースがあり、手続きを代行する業者が出てきた

▼墓を訪れるのを趣味にしている「墓マイラー」がいる。歴史上の人物、作家や芸術家らの墓を巡っては故人の足跡に思いをはせる。古都・鎌倉は映画監督・小津安二郎、作家の開高健や川端康成ら多くの著名人が眠る名所である

▼「家」という制度から解放された現代人は自らの意思で葬儀や墓を選択できるようになった。樹木葬や散骨などへの関心が高い。一方で急激な社会の変化に戸惑いを拭えない。墓との付き合い方には死後の時間への想像力が求められる。

【神奈川新聞】

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