米海軍横須賀基地(横須賀市)の周辺で25日夜、同基地への空母配備41年、原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)配備6年に合わせ、「原子力空母配備撤回を求める9・25全国集会」(神奈川平和運動センターなどが主催)が開かれた。複数の関連団体が集まり、大規模な抗議活動を行った。
在日米海軍司令部は、2008年9月25日から同基地に配備されているGWを15年秋に燃料交換、大規模修繕などのため米国本土に戻す。代わりに同型艦の原子力空母ロナルド・レーガンを新たに配備する。
集会では、「レーガンに交代し、随伴のイージス艦の増強が想定される。政府も横須賀市も、同型艦の交代にすぎないという姿勢だが、容認するわけにはいかない」「国内の原発すべてが停止している今日でも、米艦船の原子炉は何の制約も受けずに出入港を繰り返している。特別扱いは無責任な『安全神話』そのもの」などと訴え、母港撤回を求めた。
原子力空母母港問題市民の会共同代表の呉東正彦弁護士は、「(来年以降)引き続き原子力空母が横須賀に配備されるということが、国民に全く相談されないまま決められようとしている」と政府を非難した。
雨が降る中で行ったデモ行進では、参加者が基地前などで「GW横須賀配備撤回」「横須賀基地の機能強化反対」などと繰り返し声を張り上げていた。
【神奈川新聞】