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患者も集う宮前の「認知症カフェ」 地域で支え1周年

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月16日(火) 03:00

85人ほどが集まったカフェ1周年を記念したイベント=宮前区土橋地区の町内会館(老門さん提供)
85人ほどが集まったカフェ1周年を記念したイベント=宮前区土橋地区の町内会館(老門さん提供)

認知症の人もそうでない人も気軽に集える川崎市宮前区の「認知症カフェ」が今月、オープンから1周年を迎えた。毎月1回、楽しい時間を共有しながら、専門職のアドバイスを受けたり、介護や治療につなげたり-。認知症患者と地域住民らの交流を通じ、病気への理解を深めるとともに互いに支え合う地域づくりを後押ししている。

「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」…。懐かしいメロディーがフルートの音色で奏でられる。3日、宮前区土橋地区の町内会館。タレント・ベッキーさんの母デミーさんが招かれ、生演奏でカフェの1周年を祝った。

毎月第1水曜の午後、この会館で3時間ほど開かれる「土橋カフェ」。町内会を中心に、民生委員や地域包括支援センターなどが運営を支える。口コミで広まり、毎回近隣の住民ら60人ほどがコーヒーや紅茶を片手におしゃべりを楽しむ。

認知症専門医や看護師、保健師といった専門職も同席。ケアマネージャーらが日ごろ関わるなかで気になった高齢者をカフェに誘って医師に診てもらったり、認知症患者の家族が相談に訪れたりする。必要に応じて介護サービスや受診につなげ、認知症をテーマにした講話などのイベントも毎回開いている。

レストア川崎地域包括支援センターの明石光子センター長は「認知症の人は参加者のうち1割くらい。飲み物を運ぶとか、運営を手伝う患者もいる。認知症の人と接し、地域の人々が病気を理解する場になっている」と話す。

町内会の老門泰三副会長は「声を掛け合って認知症をサポートしようという雰囲気が出てきた。地域のレベルが上がってきた感じ」と喜ぶ。カフェをはじめ、認知症の正しい知識や患者への対処法について学ぶ講座も定期開催し、特効薬のない病気との向き合い方を多くの人に伝えている。

厚生労働省の「認知症施策推進5カ年計画」(オレンジプラン)に普及方針が盛り込まれ、取り組みが全国に広がりつつある認知症カフェ。土橋カフェには市内や横浜、都内から視察に訪れる市民や専門職、行政担当者が後を絶たないという。宮前区内の犬蔵地区でも、10月に新たなカフェがオープンする予定だ。

【神奈川新聞】

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