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県立がんセンター 希望の治療法 神奈川から 世界先駆け実用化目指す

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月11日(木) 11:00

がんワクチンの効果について説明する県立がんセンター・がんワクチンセンター長の大川伸一副院長
がんワクチンの効果について説明する県立がんセンター・がんワクチンセンター長の大川伸一副院長

県立がんセンター(横浜市旭区)が今月から治験を始める「がんワクチン療法」は、がん細胞を体内の異物と認めて排除しようとする免疫力を活性化させる“次世代の治療法”だ。世界に先駆けて標準的な治療法として確立されれば、切除不能な進行がんの患者に新たな希望を与えられる可能性もある。さまざまな種類のがんへの応用や新療法の開発も目指す「県立の研究開発拠点」が、医療革新に向けた新分野で存在感を高めようとしている。

「がんワクチン療法は、期待されているが標準治療として確立されていないのが現状。科学的根拠に基づいて、この療法を開発していきたい」

県立がんセンターで10日に開かれた会見で赤池信総長はこう述べ、同センターが新たな1歩を踏み出す意義を強調した。

がんワクチン療法が脚光を浴びるようになったのは、米国で前立腺がんを対象としたワクチンが承認された2010年。現在、国内で承認されたがんワクチンはなく、新たながん治療法として世界中で開発競争が進んでいる。

同センターが使うがんワクチン「サバイビン2B」の第1段階の治験は、安全性を確認する目的で札幌医科大の研究グループが12年8月から13年5月にかけて実施。単独で投与された患者のうち約53%でがん進行が抑えられ、重い副作用は認められなかったという。

今回の治験は第2段階。薬の使用量や効果的な使い方などを調べる目的で、医師が主導して16年12月まで実施する。

次の第3段階が最終段階で、数多くの患者を対象とし既存の薬と比較して効果や安全性を確認。その後、医薬品として国の承認や保険適用を目指している。

同センターは昨年11月、建て替えによる新病院に移転。15年には放射線の一種でがん細胞を狙い撃ちにする重粒子線治療施設が稼働する予定で、がん治療や研究機能を拡充させている。

今年4月に稼働した「がんワクチンセンター」では、がんワクチンが適応できるがん種の増加や発症・再発予防への活用も目指している。

【神奈川新聞】


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