神奈川県内で毎年約1600人を数える自殺を食い止めようと、自治体や医療機関、民間団体が連携する「かながわ自殺対策会議」が10日、JR平塚駅など6カ所で街頭キャンペーンを行う。世界自殺予防デーに合わせた啓発活動。悩みを相談できる窓口を記したリーフレットを配布し、孤独の中で自殺に向かう人を水際で救おうという試み。
自殺の原因は生活苦や過労、健康問題などさまざま。いくつかが複合的に絡み合うこともあり、法律や経済、医療など多角的な対策が必要だ。
自殺対策会議は県や横浜いのちの電話、県医師会など26団体で組織。情報や専門的知識を共有し連携を図ろうと、2007年に発足した。
自殺を考えている人はサインを発していることも多く、周囲の支えがあれば防ぐことができるという。リーフレットには病気や依存症、借金、過重労働、いじめなどの悩みに対応できる各地域の相談窓口を掲載。遺族のためのホットラインも紹介されている。
平塚駅では県と平塚市が協力し、職員やボランティアが午後6時からリーフレットや講演チラシを配る。
他の活動は次の通り。
▽JR横浜駅、午前11時から(横浜市主催)
▽JR川崎駅、午後4時から(川崎市主催)
▽JR淵野辺駅、午前9時から
▽小田急線相模大野駅、午後1時から
▽JR橋本駅、同4時から(いずれも相模原市主催)
【神奈川新聞】