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【照明灯】「サンマ」

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月7日(日) 10:51

朝夕の虫の音が耳に心地よい。少々気が早いが、サンマを焼く匂いが恋しくなってきた。スーパーで手ごろな値段で買えるようになるには、もう少し待たなくてはならないか▼黒潮のうねりて秋刀魚競る町に(阿波野青畝)。回遊魚のサンマは夏の終わりに北海道に現れ、脂肪を蓄えつつ、三陸沖、九十九里沖へと南下する。尾の付け根の部分が黄色くなっていれば、栄養状態が良い。黒紫色で腹が銀白色に光るものを求めるといい▼横浜市中央卸売市場南部市場(金沢区)の関係者らでつくる「愛と勇気と『さんま』実行委員会」は、東日本大震災で被災した宮城県女川町から仕入れたサンマを振る舞い、寄付を募る活動を続ける。メンバーの柴岡義幸さんの元に先ごろ、女川でも水揚げが始まったと連絡が入ったそうだ▼漫画家の東海林さだおさんに「サンマの悲劇」というエッセーがある。フライパンの直径よりサンマが大きい。半分に切ると、水分が抜ける。泣く泣く頭と尾を切り落とした。東海林さんは嘆く。「食べていても、頭のないサンマは寂しい」▼柴岡さんは言う。「やはり、炭火焼きは喜ばれます。息の長い支援を続けていきたい」。東海林さんではないが、サンマはやっぱり「尾頭付き」を熱々で頬張るに限る。

【神奈川新聞】

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