◇「手かまれ腹立った」
神奈川県は4日、平塚市の県動物保護センターで、収容中の小型犬1頭が頭から血を流して死ぬ事故があったと発表した。県の委託を受けた施設管理業者の50代の男性従業員による暴行が原因とみられ、県は動物愛護法違反の疑いがあるとして平塚署に届け出た。
県によると、死んだのは雌のミニチュアダックスフントで10歳以上。同日午前8時ごろ、収容室の清掃に入った男性が、ケージをつなぐ金属製の支柱(長さ約60センチ)で頭や腹を数回殴った。男性は抱き上げた際に手をかまれ、「腹が立った」と話しているという。
同日8時半ごろ、頭から血を流して倒れている犬を同センター職員が発見した。同センターは、収容された迷い犬などの新たな飼い主を探すボランティアらの努力に支えられ、2013年度に初めて犬の殺処分数ゼロを達成していた。
【神奈川新聞】