米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)艦長のグレゴリー・フェントン大佐は2日、同基地内で記者団の取材に応じ、来年後半までに行うとしてきた空母交代について「おそらく15年秋の初めくらいになる」と、初めて具体的な時期に言及した。
在日米海軍司令部は、2008年9月から配備しているGWを約25年ごとに必要とされる燃料交換、大規模修繕などのため米国本土に戻し、代わりに同型艦の原子力空母ロナルド・レーガンを新たに配備する。レーガンは排水量10万トン、全長約333メートルの世界最大級の軍艦で、2基の原子炉を搭載している。同司令部はこれまで、交代に伴う同基地の施設拡張は行わないと説明している。
出港に際して会見した同大佐はこの日、「(今回の作戦航海を終えて横須賀基地に帰港した後)GWは来春までメンテナンスを行い、それが終わったら米国に向かう。レーガンが配備されるのは、おそらく15年秋の初めくらいになるのではないかと言われている」と説明した。
GWは同日午前9時ごろ、同基地を出港。西太平洋地域の警戒や海上自衛隊との共同訓練などを行う予定となっている。
【神奈川新聞】