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横浜市の学童保育の今後を考えるシンポ 「親同士が支え合う基盤に」

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月1日(月) 03:00

学童保育の固有の意義を再確認したシンポジウム=横浜西公会堂
学童保育の固有の意義を再確認したシンポジウム=横浜西公会堂

横浜市の学童保育(放課後児童クラブ)の今後を考えるシンポジウムが31日、横浜市西区の横浜西公会堂で開かれた。元学童保育指導員で成徳大非常勤講師の下浦忠治さん、市内の保護者、指導員ら5人がパネリストになり、学童保育の役割を議論。「子ども一人一人を理解し、家庭に代わって生活支援も行う学童保育は地域の核になる」と、意義を再確認した。

シンポは横浜学童保育連絡協議会(松浦宏会長)が主催し保護者ら約150人が参加した。保護者就労家庭が対象で保育を目的とする学童保育と、市が全小学校への設置を目指している「放課後キッズクラブ」の違いを検討。希望者全員を対象とし居場所を提供するキッズクラブは「子どもの見守りはするが、一人一人への理解までは期待されていない」などと、その限界を指摘した。

下浦さんは学童保育について「指導員とともに保護者全員で子どもたちを育てていく。地域の中に名前を呼んで声を掛ける大人がいることで、子どもたちの命を救う地域の核になる」と、重要性を訴えた。会場の指導員からも「親が子育てなどで困難に直面した際、学童保育は親同士が支え合う基盤になる」との声が上がった。

指導員の雇用問題や新人指導員のサポートなども議論。名古屋市学童保育連絡協議会の賀屋哲男事務局長が、名古屋の学童保育団体で行われている合同雇用も紹介した。

横浜学童保育連絡協議会では、運営費(補助金)の増額と市の責任で施設を確保することを求め、4日から署名活動も行う。

【神奈川新聞】

 
 

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