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「外国人活用」の足元(4)
福祉の現場「技能磨き、日本人と同じ土俵に」

社会 | 神奈川新聞 | 2014年8月28日(木) 09:30

 休みが明けてアルバイト先の高齢者グループホームに出勤すると、ある入所者がいなくなっていた。

 「病院で亡くなった」と聞かされた。

 心を開いてお年寄りと接する仕事は楽しかった。でも、最後まで十分なことをしてあげられただろうか-。韓国出身の韓劭熹(ハン・ソヒ)さん(29)の胸に残った思いが、「もっと日本で福祉の勉強をしたい」との意欲を強くした。留学先の県立保健福祉大(横須賀市)を今春に卒業。直前には、介護福祉士の国家資格も取得した。

 だが現行制度では、永住資格者のほか、経済連携協定(EPA)締結国の出身者を除き、介護分野での外国人就労は認められていない。在学中のアルバイトは、あくまで一定の時間内で留学生に認められた資格外活動だった。

 将来は母国で高齢者福祉に関わりたいとの目標を抱く韓さんだが、「経験を生かすため、日本の介護現場で働きたい」という希望をかなえるためには、現状では…

 
 

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