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アホウドリ 「種の再生に向かっている」東邦大名誉教授が講演

社会 | 神奈川新聞 | 2014年8月18日(月) 03:00

スライドを見せながら、アホウドリへの思いを語る長谷川さん(左奥)=藤沢市民会館
スライドを見せながら、アホウドリへの思いを語る長谷川さん(左奥)=藤沢市民会館

絶滅危惧種アホウドリの保護研究に尽力してきた東邦大学名誉教授の長谷川博さんが17日、藤沢市鵠沼東の藤沢市民会館で講演した。長年の取り組みでアホウドリは着実に数を増やしており、長谷川さんは「間違いなく種の再生に向けて進んでいる。僕は心配ないと思っている」と、太鼓判を押した。

市民愛鳥家でつくる藤沢探鳥クラブ(藤山素子代表)の主催。8月例会として講演会を企画した。

かつては国内のどこでも見ることができたアホウドリだが、明治時代以降、羽毛を目的とした乱獲で激減。近年は東京都・伊豆諸島の鳥島と沖縄県・尖閣諸島でのみ繁殖が確認されていた。

長谷川さんは1977年に初めて鳥島へ赴き調査を開始。衰退していた集団営巣地(コロニー)の植生を回復させる移植作業を行ったことで、5割を切っていた繁殖成功率を7割近くに引き上げた。また、従来のコロニーの保全と共に、島内での新コロニー形成にも挑戦。デコイ(おとりの模型)と鳴き声の音声を用いて若鳥を誘引する計画を実行し成功させた。

初めて来島した時には15羽だったひなは昨シーズン400羽が巣立ち、総個体数は3500羽超にまで回復。長谷川さんはこれらの取り組みを紹介しながら、「2030年ごろには1万2千羽になると予測され、鳥島集団の再確立は確実」と明言した。

また、「人間に簡単に捕まってしまうことからアホウドリと名付けられたが、あまりにも軽蔑的な名称。長寿で、生涯一夫一妻の鳥をアホウと呼ぶのはふさわしくなく、敬意を払った名前に改称してほしい」と訴えた。

【神奈川新聞】

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