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高齢者の熱中症 ためらわずに救急車を

社会 | 神奈川新聞 | 2014年8月13日(水) 00:00

津久井消防署がつくった熱中症対策のチラシに目を落としながら救急隊員の説明を聞く市民ら
津久井消防署がつくった熱中症対策のチラシに目を落としながら救急隊員の説明を聞く市民ら

熱中症への自覚が遅れがちといわれるお年寄りの重症化を防ぐため、相模原市消防局津久井消防署が救急車の積極利用を呼び掛けている。救急車到着に時間のかかる山間部や湖畔が多い土地柄に加え、「周囲に恥ずかしい」などの理由で救急車利用を敬遠することで重症化する可能性も懸念してのことだ。

「救急車を呼んでごめんなさい」-。同消防署の救急隊員は昨夏、救急搬送に向かった先で80代女性からそんな言葉を受けた。顔が真っ赤で目はうつろ。自力で水も飲めず、明らかに熱中症だった。「もう少し遅ければ意識障害を引き起こす危険もあった」と肝を冷やした。

管内の津久井、相模湖、藤野の3地区は65歳以上の人口率が29~31%と市平均(22%)を上回る。顔見知りが多い土地でもあり、高齢者は「近所の人が集まってくる」「申し訳ない感じがする」などで救急車を敬遠する傾向があり、「サイレンを鳴らさずに来てほしい」と頼まれることもあるという。

そこで今年初めて8月1日から秋分の日(9月23日)までの期間、救急車の積極利用を駅頭などで呼び掛ける周知活動を展開。消防庁が示す通報の目安にある▽反応が鈍く会話ができない▽普段通りに歩けない▽けいれんを起こす-に該当する場合、「ためらわず救急車を呼んで」と強調して呼び掛けている。

今月7日昼には緑区若柳の市立相模湖林間公園にも消防署員が足を運び、炎天下でゲートボールを楽しむお年寄りらに呼び掛けを実施。同区牧野の高久定雄さん(73)は「全国的に『救急車を簡単に呼ばないで』と言っているので意外だったが、呼んでもいいのだと少し抵抗感が下がった」と語った。

同消防署は山間部などに独居しているお年寄りを念頭に、消防庁の示す通報の目安以外でも「判断できない場合は救急車を呼んで」と付け加える。「通報しないまま熱中症が引き起こす意識障害や運動障害が放置され、死亡につながるケースも想定されるため」としている。

【神奈川新聞】

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