テロ対策の一環として、港湾の管理や保安の関係機関でつくる「横須賀港危機管理メンバー」の訓練が30日、横須賀市の久里浜港周辺で行われた。横須賀海上保安部や県警など4機関から約50人が参加し、不審船や危険物の水際の取り締まりでの連携を確認した。
外国貨物船に接近する不審な小型船の発見を想定した訓練では、海保と県警の船舶が出動。逃走を続ける不審船に対して、海保のヘリコプターが風圧で動きを封じ、海上保安官が乗組員を確保した。
そのほか、船内で見つけた不審物のエックス線検査や、不法入国者の対応訓練なども行われた。
訓練後、横須賀港危機管理メンバーの渡邉晃久港湾危機管理担当官は「テロリストを逃がさない、テロ物資を持ち込ませない、テロを起こさせない。この3原則を徹底して、周辺地域の安全を引き続き維持していきたい」と話した。