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【照明灯】心の教育の必要性

社会 | 神奈川新聞 | 2014年8月1日(金) 11:00

国民的漫画といわれる「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんはエッセーの名手でもある。「ももこのいきもの図鑑」(集英社文庫)を読み返し、その思いを強くした▼昆虫、小鳥、小動物など、子どもの頃から出合った生き物の思い出を中心につづっている。それは別れの繰り返しでもある。愛情を注いで育て上げた手乗りジュウシマツを猫に襲われ、泣きに泣いた。ヒヨコやハツカネズミは飼い始めてすぐに死んでしまった▼「生き物が与えてくれる楽しい時間はかけがえのないものであり、別れの悲しさを覚悟したうえで何度も生き物と過ごしたくなってしまう。この気持ちは仕方がない」(あとがき)▼金魚すくいで捕った金魚を大きく育てたが盗まれてしまい、家族一同で嘆き悲しんだ。そうした子ども時代の記憶の豊富さが「まる子」の世界の原点だ。思い出の引き出しには命の尊さ、はかなさを知った幾多の体験も収められているのだろう▼長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして高校1年の女子生徒が逮捕された。同様の事件が起きるたびに、心の教育の必要性が叫ばれる。夏休みに入り、子どもたちの姿を街で目にする機会が増えた。命の重さを胸に刻みながら成長してもらいたいと願わずにはいられない。

【神奈川新聞】

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