市によると、市と同社が広告付き共同事業として作成し、子どもが生まれた家庭を民生委員らが訪問した際などに配布していた「こんにちは赤ちゃん訪問事業冊子」「小児救急のかかり方HANDBOOK」の2種類と、同社が作成し区の両親教室などで配布していた「妊娠・出産がHAPPYになる!私たちの体験集」「知っておきたい 0~3か月の赤ちゃん お世話BOOK」「赤ちゃんが喜ぶふれあい遊びBOOK」「選べる!お誕生記念プレゼント」の4種類。
市が23日に同社に問い合わせたところ、「6種類の冊子のはがきから集めた個人情報についても漏えいなどの影響がないとは断言できない」と回答があったことから配布を停止した。
共同事業として作成した2種類についてはアンケートなどが入らない改訂版を作成するほか、代替の冊子を配布するなどして対応する。同社作成の4種類については、今後の同社の個人情報管理の改善状況などを確認した上で配布再開の可否を検討するとしている。
こんにちは赤ちゃん訪問事業冊子は2009年1月の同事業スタート当初から同社のはがきが添付されており、ことし3月までに計11万8248部を配布済み。「小児救急のかかり方HANDBOOK」は、同社のはがきが添付され始めた07年度からことし3月までに計37万5400部を印刷、配布してきている。
市政策局は今後の広告付き共同事業の在り方について「民間のノウハウを行政に活用していくことは重要。今回の事件を教訓として、集められた情報の管理について十分な対策を取った上で事業を続けていきたい」と話している。
【神奈川新聞】