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【社説】熱中症対策 夏本番へ予防と共助を

社会 | 神奈川新聞 | 2014年7月24日(木) 10:00

関東甲信地方が梅雨明けした。

直後は暑さに体が慣れていないため、熱中症になりやすい。体調管理に気を付けるとともに、周りの高齢者や子どもにも気を配る「共助」も心がけ、夏本番を乗り切りたい。

昨夏は7月6日に梅雨明けし、県内では同月7~13日で熱中症の搬送者数が前週の15倍超に当たる863人に急増した。こうした傾向を踏まえ、黒岩祐治知事は今月17日に熱中症の予防を呼び掛ける緊急アピールを発表した。家庭や地域、学校、職場などで認識を共有したい。

熱中症は、高温多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなり、吐き気や頭痛、めまい、顔のほてり、けいれん、意識障害などを起こす症状を指す。室内でじっとしていても起きる場合があり、昼夜を問わずに注意しなければならない。

症状が出たら、涼しい場所に移動し、扇風機や水で体を冷やし、水分を補給する。重症化すると命に関わるだけに、水が飲めなかったり、動けなかったりする場合はためらわずに救急車を呼ぶ必要がある。

熱中症予防には、気温が高い時間帯には激しい運動を避け、小まめに水分補給を行う心掛けが肝要だ。とりわけ暑さを我慢することは避けたい。節電も確かに重要ではあるが、体調を崩しては元も子もない。県や専門家も室温が28度を超えないよう、エアコンや扇風機の上手な活用を勧めている。

周囲の高齢者や子どもの変化にも気を配りたい。県の緊急アピールでも協力を呼び掛けている点である。

高齢者は体温調整機能が衰え、のどの渇きを感じにくい。子どもはそうした機能が未発達といわれる。全国で熱中症により救急搬送された人の4割超が65歳以上で、高齢者本人も周りも「熱中症弱者」との認識を持つ必要がある。

同居する家族がいれば体調の変化に気付きやすいが、高齢者だけで暮らす世帯では変化に気付かずに体調を崩しかねない。地域でどうやって見守っていくか、新たな対応が期待されるところだろう。

また、県内では都市部でコンクリートの建物などに熱がたまり、夜になっても気温が下がらない「ヒートアイランド現象」も見られる。熱中症を助長しやすいとされる現象だけに、緑化推進など多角的な対策も求められよう。

【神奈川新聞】

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