中高一貫校化が検討されていた横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校(同市鶴見区)について、市教育委員会は18日、基本方針を策定し、2017年4月に付属中学校を開校することを決めた。1学年2学級で計約80人の募集を想定している。受験資格や募集人員、教育課程などについては、今後の基本計画で決定していく。
市教委によると、横浜サイエンスフロンティア高は、現在1学年6クラス(全18クラス)で計708人が在籍している。
付属中学校は現在の高校にある24教室を最大限に活用し、1学年2クラス(全6クラス)にする。高校の規模は1学年6クラスを維持する。
付属中学校に合格した生徒は、進学に際して入学者選抜を受けずに同高に進学できる。高校受験も引き続き行うが、募集は4クラスとなる。
8月に市教委内に開設準備委員会を設け、15年1月に基本計画を策定。同年8月に学校説明会を開く予定だ。16年4月には開設準備室を設置し、募集要項の公表や教育課程の編成などを行う。
横浜サイエンスフロンティア高は09年4月に開校した。10年4月には文部科学省の「スーパー・サイエンス・ハイスクール」、本年度は同省の「スーパー・グローバル・ハイスクール」の指定を受けた。県内有数の進学校で、国際舞台で活躍できる人材育成に力を入れている。
現在、市内の公立の中高一貫校は市立南高校・付属中学校がある。
【神奈川新聞】