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元園長が無罪主張 大和プール事故初公判

社会 | 神奈川新聞 | 2014年7月19日(土) 03:00

大和市の私立幼稚園の屋内プールで2011年7月、園児の伊礼貴弘ちゃん=当時(3)=が溺死した事故で、業務上過失致死罪に問われた当時の園長西山淳子被告(67)の初公判が18日、横浜地裁(毛利晴光裁判長)で開かれた。同被告は「事故が起きたのは間違いなく、(貴弘ちゃんを)元気で帰せなかったのは申し訳ない。ただ、法的な責任は裁判所に委ねる」と話し、弁護側は「法令や契約で定められた義務違反はない」として無罪を主張した。

検察側は冒頭陳述で、「幼児は水深の浅いプールでも溺死する危険性があり、監視の職員を配置したり、訓練を実施したりする必要がある」と指摘。事故当時、同被告が監視を任せたのは新任教諭1人で、具体的な安全対策も伝えていなかったと述べた。

一方、弁護側は冒頭陳述で、被告は日ごろから園児から目を離さないことを繰り返し教諭らに教え、プール活動でも園児の行動を注視するための統一的な運用を行っていたと説明した。

起訴状によると、被告は11年7月11日、水難事故の発生を防止する注意義務があるのに、園として統一的な教育や訓練を実施せず、新任教諭だった女性(24)=業務上過失致死罪で罰金50万円確定=に1人で園児を監視させ、プール活動中の貴弘ちゃんを溺死させた、とされる。

閉廷後、取材に応じた貴弘ちゃんの父康弘さん(39)は「(幼稚園の責任者には)安全管理をしっかり行う義務があることを裁判所は認めてほしい」と話した。

【神奈川新聞】

 
 

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