保育士不足が課題となっている横浜市で、学生や潜在保育士を対象に保育所が就職相談や施設紹介を行う「よこはま保育フォーラム」が14日、同市港南区のウィリング横浜などで開かれた。
市は2010年以降の4年間で、認可保育所を1・4倍の611カ所(4月1日現在)に増加、13年4月には待機児童ゼロを達成した。しかし保育施設の急増とともに保育士不足が課題となっており、市社会福祉協議会保育福祉部会や市私立保育園園長会などによる実行委員会が、保育学科のある大学や短大などと連携して、初のフォーラムを開催した。
保育所を運営する社会福祉法人や株式会社など約70団体がブースを設け、学生や潜在保育士らに仕事の魅力などをアピール。相談に訪れた私大1年の女子学生(19)は「福利厚生が充実している保育園も多かったので安心した。就職先として考えてみたい」と話していた。
学生らに保育の現場を紹介するとともに、現役保育士の資質向上にもつなげようと、市内33カ所の保育所による事例発表も実施。給食調理や地域交流など特色ある取り組みが報告された。同市青葉区の保育所で働く男性保育士(23)は「ほかの保育所での事例を知ることができ、とても勉強になった」と刺激を受けた様子だった。
【神奈川新聞】