松田町松田惣領の町道で2013年7月、近くに住む無職男性=当時(49)=がひき逃げされて死亡した事件は、発生から1年が経過した。松田署は事件に関係した可能性がある車両約500台を調べており、容疑者の特定を続けている。
現場は小田急線新松田駅から約100メートルの、住宅や町立松田中学校が並ぶ細い路地。抜け道としても使われるといい、土地勘のある地元の人の犯行とみていた同署は現場付近を中心に捜査を進め、徐々に範囲を拡大。通勤などで同駅を利用する町外の人が現場付近の月決め駐車場を利用しているケースも多く、周辺市町や静岡県小山町に住む契約者の車両にまで範囲を広げて調べている。
事件発生推定時刻の13年7月6日午前1時半から午前2時25分の間に現場付近を通り、防犯カメラに写った車両を含めて計約500台が捜査の対象となっている。現在は約300台まで調べ、有力な手掛かりはないというが、引き続き残りの約200台を調べる方針。
同署員や地元の足柄交通安全協会のメンバーら計約20人は7日、同駅前で情報提供を呼び掛けるチラシ約500枚を配布。同署は「一日も早く事件を解決できるように全力で捜査を進めたい」と話していた。
情報提供は、同署死亡ひき逃げ捜査本部電話0465(82)0110。
【神奈川新聞】