横須賀市のホテルで飲食店従業員の女性(22)=同市公郷町5丁目=が刺殺された事件で、同市は3日、第三者が住民基本台帳ネットワークシステム(住基システム)など個人情報へアクセスした履歴はなかったと発表した。
市の調査結果によると、昨年12月6日、女性本人に住基カードを交付。今年3月24日、女性の請求で住基システムから住民票の写しを1通発行した。さらに同月28日、女性は戸籍システムから身分証明書を1通発行した。
事件直後の6月30日、市の関係各課が住基、戸籍、年金、税統合、介護保険の個人情報が入力されたシステムのアクセス記録を調べた結果、外部流出につながるような形跡は残っていなかった。
女性は昨年11月25日、住所異動の手続きと併せ、DVストーカーなどの支援措置を申し出た。その後、市は本人以外からの証明書の請求を拒否したり、住民基本台帳の一部(住所、氏名、生年月日、性別)が見られる閲覧簿から削除したりするなどの対処をしていた。
【神奈川新聞】