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夏場の河川水難どう防ぐ 局地的大雨の心構えとは?

社会 | 神奈川新聞 | 2014年7月3日(木) 10:56

林隊長が「複数の死傷者が出ている」と指摘した場所。岩壁には「遊泳注意!」「水深5M」の文字も=相模原市緑区のキャンプ場
林隊長が「複数の死傷者が出ている」と指摘した場所。岩壁には「遊泳注意!」「水深5M」の文字も=相模原市緑区のキャンプ場

レジャー客が増える夏場の河川の水難事故をなくそうと、相模原市消防局津久井消防署は6月末、シーズン中に巡回する場所の事前調査を行った。調査に同行し、危険箇所や川遊びでの注意、最近多い局地的大雨への心構えなどを聞いた。

川幅6~10メートルの道志川が流れる同市緑区青野原のキャンプ場。点検中の林大吾特別救助隊長が足を止めたのは、水流が山斜面の岩肌にぶつかってほぼ直角に折れる地点だった。

「行き場をなくした水流は川底などをえぐり、思わぬ深みをつくる。ここは平時で水深3メートルほど。単純ですが、水難防止はまず足がつかない場所を避けること」

澄んだ川面にも注意が必要という。「水が透明で澄んでいるほど浅く見える『偏見』が生じやすい。子どもを泳がす場合、大人が水深を確認してほしい」

キャンプ場という特性にも言及した。河原で飲酒した人が川に入るリスクだ。

「飲酒時は実は脱水状態にあり、冷たい川水に入ることでさらに血液の流れを悪くし、意識障害を招くこともある。急激な体温低下は心筋梗塞の引き金にもなる。『飲んだら、泳ぐな』です」

飲酒中、子どもや泳げない人への注意が向かなくなることも「水難事故につながる一端」と付け加えた。

子どもを遊泳させる場合は、「泳いでいい区間を事前に決め、そこから出ないというルールを守らせる自衛策もある」と助言する。

続いて訪ねた青野原の川魚釣り場。釣り区画が整備された場所のほか、50センチ前後と水深が浅く、直径0・5~1メートルほどの岩が点在する場所もあった。しかし「水深が浅くてもリスクはある」と林隊長は注意を呼び掛ける。

「増水時に流されれば岩に体を打ち付け、致命傷を負う。平時でも積み重なった岩の間に足をとられれば転倒では済まず、抜け出せずにおぼれることもある」

最近多い局地的大雨への対応としては「雨が降る前に川から離れるのが鉄則」と前置きし、「水が濁りだしたら何らかの要因で流量が増えている証拠。頭上が晴れていても即刻、川から離れてほしい」とした。

この日は4時間かけ、6カ所を点検した。同消防署は12日から土・日曜、祝日に20前後の危険箇所を定期巡回し、レジャー客に注意を呼び掛ける方針。

◆川で流された場合の注意点

▽流れに逆らって泳がず浅瀬にたどり着くまで流れに乗る▽流れの遅い水面近くをあおむけで浮くようにし救助を待つ▽肺の空気が浮力となるため、助けを呼ぶ以外、なるべく声を出さない▽泳ぐ必要がなければ浮力を利用するため靴や衣服を脱がない-などがある。(津久井消防署)

【神奈川新聞】

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