酷暑には「クールシェルター」でひと息を-。熱中症の予防策として、秦野市は1日から市内の公共施設や商店などを一時休憩場所(クールシェルター)として活用してもらう運動を始めた。3年目となる今年は9月30日まで実施する。
シェルターには市役所関連施設や公民館のほか、市内の商店会に加盟する750店舗の約半数、さらに今年から薬剤師会に所属する薬局約50店舗も協力。気温が高い日や、気分が悪くなったときに気軽に立ち寄ってもらい、休憩ができる。
市高齢介護課によると、市内では昨年73人が熱中症で救急搬送されたが、死者はいなかったという。重症化や死亡などのケースを防ぐためにも、市は今後も協力施設を増やしていきたいとしている。
同課は「市全体として同様の試みをやっているところは全国でもあまりないはず。予防や啓発に加え、声掛けがしやすい環境をつくることで、地域のつながりが生まれればうれしい」と話している。
【神奈川新聞】