横須賀海上保安部(横須賀市田浦港町)に新たに巡視艇「うらゆき」(坂東宣知船長)と「ゆうづき」(山田剛船長)が就役し13日、同保安部でお披露目された。同保安部職員や吉田雄人市長ら約70人が参加した。
2隻とも老朽化に伴い3月に引退した同名の巡視艇の後継で2代目。乗組員は各8人で、いずれも64トン、全長27メートル、速力25ノット以上。
先代より約10ノット速くなり、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する防災情報などの表示装置が新たに設置された。また、暗闇でも姿を認識できる夜間監視用装置、海底の形状を立体的に表示でき、沈没船の捜索時などに用いられる海中捜索装置も搭載された。
今後、浦賀水道航路でのパトロールや三浦半島周辺海域での安全指導、海難救助に取り組む。
披露式では永山哲弘同保安部長が「最新鋭の巡視艇が配備されたことは大変心強い。その能力を生かし海の安全確保に貢献していきたい」と式辞。堀部健二第3管区海上保安本部長が「地域住民の安全安心に貢献できると確信している」、吉田市長が「新しい巡視艇の存在で安心感がより増す」と述べた。
2隻を代表してあいさつしたうらゆきの坂東船長(49)は「乗組員の心を一つにして横須賀の海を守るべく業務に取り組みたい」と抱負を語った。
【神奈川新聞】