「厳しくなるのは間違いない」
うなぎの名店「横濱八十八(やそはち)」(横浜市中区)の3代目経営者・荒井テイコさんは、ニホンウナギがIUCNのレッドリストで絶滅危惧種と分類されたことを受けて、危機感をにじませた。
約10年前に一度は閉店したが、昨年再びのれんを上げたばかり。流通量激減による近年のウナギの高騰も、さまざまな工夫で乗り切ってきた。
「かば焼きといった日本のうなぎ料理には、ニホンウナギが合う。本物の味を提供し続けられるよう、店としても努力したい」と表情を引き締めた。
友人らと同店を訪れた同市磯子区の主婦(75)は「夏になると一度はうなぎを食べているが、年々高くなっていると感じていた。今後はますます食べづらくなるのでは」と心配していた。
【神奈川新聞】