プールの水きれい! 川崎・新城小で特殊装置使い飲料水に 市内企業が実演、技術PR
社会 | 神奈川新聞 | 2014年6月5日(木) 03:00
プールの水が飲料水に早変わり-。川崎市中原区下新城の市立新城小学校で4日、プールの汚れた水を特殊な装置を使って飲み水に変える実演が行われた。披露したのは、同市麻生区で水処理装置の製造を行う「オスモ」。子どもたちに市内企業の魅力や技術力の高さを伝えようという市の取り組みの一環で、汚れた水が一瞬にしてきれいになる様子に、子どもたちは驚きの表情を見せた。
市は地元企業と連携し、小中学生に最先端の技術や身近な産業技術について学んでもらう取り組みを実施。これまで、市内の中小企業が生み出した優れた工業製品や技術を国内外にアピールし、販路拡大などを目指す「川崎ものづくりブランド」に認定された企業など約10社が小中学校に出向き、子どもたちに「授業」を行っている。
新城小で実演されたのは、オスモが2010年に開発した非常用飲料水装置「OSMOPod(オスモポッド)」。特殊なフィルターなどを通し、ごみやにおい、細菌を除去する仕組みで、河川や井戸水、雨水などを原水に、1日4800リットル(約1600人分)の飲料水に変えることが可能だという。比較的軽量でコンパクトなため、東日本大震災の避難所でも使われたほか、「川崎ものづくりブランド」にも認定されている。
実演は屋上プールで行われ、6年生約120人が参加。4クラスごとに分かれ、プール開きの前の汚れた水をオスモポッドで即時に飲料水に変える様子を見学。出来上がった水は教員が代表して試飲した。
【神奈川新聞】