
北海道秩父別(ちっぷべつ)町の町立秩父別中学の3年生18人が16日、横浜市中区のイセザキ・モール1・2stで産直品販売の体験学習を行った。修学旅行の一環としてトマトジュースなどの町特産品を売り、自然がいっぱいの郷土を市民らにPRした。
朝もぎの完熟トマトを絞ったジュース、ブロッコリーを練り込んだパスタとラーメン、ポテトチップス、ブランド米「ななつぼし」などをワゴン3台に並べて販売。ジュースは1リットル瓶18本と180ミリリットル瓶90本を用意したが、開店間もなく売り切れ、そのほかの品物も30分ほどで完売した。
手作りのパンフレットも配って、町の位置や豊かな自然環境、米作りを中心とする産業構造、町名の由来などを説明。リーダーの小西由真君(14)は「大都会の人々に僕たちの町のことを知ってほしくて特産品を持ってきたが、こんなに売れるとは」と驚いていた。
体験学習を受け入れた伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合の加藤昇一理事長は「郷土をアピールしたいという子どもらの心意気に打たれた。同町の特産品を継続的にイセザキ・モールで扱えないか、検討してみたい」と引率の西木洋人教諭に伝えた。
一行は、14日から2泊3日の日程で都内や鎌倉、横浜を訪問。横浜では体験学習の後、横浜ランドマークタワーやカップヌードルミュージアムなどを見学した。
【神奈川新聞】