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川崎市立多摩図書館で、障害者の通年職場実習を開始 障害者雇用拡大へ

社会 | 神奈川新聞 | 2014年5月11日(日) 10:00

本の配架などの作業に励む実習生=川崎市多摩区の市立多摩図書館
本の配架などの作業に励む実習生=川崎市多摩区の市立多摩図書館

障害者の適性にマッチした就労を後押ししようと、川崎市は事務分野の業務を通年で受け入れる新たな職場実習を始めた。社会で働く姿をイメージし、自分の強みと弱みを知るための実労働体験。「一歩踏み出したいタイミングで職場体験できる」のが特徴で、4月から市立多摩図書館(多摩区登戸)で受け入れている。通年の実習企画は全国でも珍しい試みといい、市は障害者雇用の拡大につなげたい考えだ。

多摩図書館の絵本コーナー。本のタイトルを確認し、五十音順になるよう1冊ずつ棚に戻す。

前日から実習を始めた2人が本棚の前を行ったり来たり。うっすらと汗をかきながら黙々と作業に励む。

実習期間は2週間。月~金曜の週5日出勤し、1日4時間、図書の整理やパソコンの入力作業などをこなす。

精神障害がある実習生の男性(28)=川崎市多摩区=は「これまでピザ店や清掃の仕事をしたが、なかなか続かなかった。障害を理解してもらって仕事ができるのは気持ちの上で楽。しっかりやり切って再出発したい」と意気込む。

多摩図書館は、大手書店の有隣堂(横浜市中区)がカウンター業務を受託。同社の支援スタッフが実習生に付き添って指導し、就労援助センター(市内3カ所)が障害者と図書館の間に入ってさまざまな調整を行う。

実習は学生のインターンシップのように、体験を通じて社会で働くことを実感してもらうことが目的。来年3月末まで成人を対象に1日2人を受け入れ、2週間のほか、1週間と1カ月のコースもある。

実習後は、支援スタッフが出勤状況や身だしなみといった基本的な就労態度から体力や積極性、集中力など実習生の特性を評価。結果は本人に届けられ、どんな仕事が適しているか就労援助センターと共に判断する材料にしてもらう。

市障害者雇用・就労推進課の滝口和央担当係長によると、これまで市の実習は市庁舎での清掃作業しかなく、独自に実習を受け入れる企業も少ないのが現状。一方で事務的な仕事を希望する障害者は多く「職のバリエーションを増やす」のが狙い。希望者は多く、実習終了後にはほとんど間を置かずに次の実習予定が入る状況で、ニーズの高さがうかがえる。

実習の手当は1日2千円。「交通費の残りで自分の欲しいものや食べたいものが買える額にした」(滝口担当係長)といい、労働の対価を得る喜びを味わい、働く意欲につながるよう工夫している。

【神奈川新聞】

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