県戦没者追悼式が10日、横浜市港南区の県戦没者慰霊堂で開かれ、遺族や各市町村の関係者ら約千人が故人の冥福を祈った。慰霊堂には県内の戦没者と戦災者ら5万8千人余りの名簿が収められており、参列者は平和への願いを新たにしていた。県遺族会(山本好敬会長)の主催で、69回目。
参列した黒岩祐治知事は「今日の繁栄と平和は戦没者の犠牲が礎になっていることを忘れてはならない。戦争の記憶を風化させることなく、平和な社会を築くことが私たちの使命だ」と述べた。
県遺族会の山本会長は「先の大戦から学び取った多くの教訓をあらためて深く心に刻み、日本、そして地球を再び戦禍で汚すことがないよう努めていく」と、平和を保つことの尊さを強調した。
この後、献花が行われ、戦没者に深々と敬意を示す人々の列が続いた。
【神奈川新聞】