南関東防衛局は25日、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)の艦載機の離着陸訓練が5月5日から16日まで硫黄島(東京都)で実施されると、地元自治体に連絡した。夜間離着陸訓練(NLP)を含み、在日米軍司令部から防衛省に通告があった。
訓練は原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀出港に先立ち、パイロットが着艦に必要な資格を取るために行われる。天候不良などで硫黄島で訓練ができない場合、厚木基地で12~16日に実施される可能性があり、実施時間は午前10時から午後10時までとしている。
仮に厚木基地で行われる場合、滑走路を空母の飛行甲板に見立て、着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を繰り返すため、大きな騒音が連続して発生することになる。
綾瀬市の笠間城治郎市長は4月25日、厚木基地のスティーブン・ウィーマン司令官に「厚木基地では訓練を行わないようにしてほしい」と直接伝えた。大和市の大木哲市長も文書で申し入れた。
【神奈川新聞】