海老名市の伊藤文康教育長は25日、市長記者会見で、22日に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の学校別結果について公表する意向を示した。
今後の学校別成績の公表については各教委の判断に委ねられているが、「序列化を招く恐れがある」「過度な競争を生む」などとして大半が見送る方針で、公表に言及した教委は県内で初めて。
伊藤教育長は「序列化への懸念もあるが、保護者らへの説明責任を果たしたい。教育指導の改善を図るには公表が必要」などと述べた。5月の小中学校の校長会に公開方針を説明、テストの採点結果がまとまる8月下旬までに、平均正答率を含めて具体的な公表項目を協議、検討するという。
内野優市長は「児童・生徒の学力向上のためには教職員の意識改革も求められる。全国学力テストの結果を現場で生かしてもらいたい」などと持論を披露した。
公表の最終決定は教委の定例会で行われる。
【神奈川新聞】