保育中に生後5カ月の男児の顔や腹をたたいたなどとして、宮前署は23日、暴行の疑いで、川崎市中原区のベビーシッターの女(51)を逮捕した。
逮捕容疑は、19日午後3時20分ごろから同6時15分ごろまでの間、同市宮前区の男児宅で、男児の顔や腹部を手のひらでたたいたり、揺さぶったりする暴行を加えた、としている。
同署によると、女は「げっぷをさせるためにたたいた」と供述、容疑を否認している。女は幼稚園教諭の資格を持ち、東京都内の派遣会社に約1年半前から、シッターとして登録。ベビーシッター業務の講習も受けていた。
同署によると、男児は両親と3人家族で、母親は仕事のため、3月下旬からインターネットを通じて同社にシッター派遣を依頼。以前利用時は別の女性シッターの派遣を受けていたが、この日初めて女が派遣され約7千円(3時間半)で契約した。同社は依頼者の自宅に近いエリアで登録しているシッターを派遣する仕組みという。
帰宅した母親が男児の顔が腫れていることに気付き、その場で女に問いただしたが、明確な返事は得られなかった。母親はペット監視用のビデオカメラに記録されていた女の様子を確認し、20日に同署に被害を届け出た。
【神奈川新聞】