横浜トリエンナーレ組織委員会(横浜市、市芸術文化振興財団などで構成)は22日、現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」の参加作家第2弾として、彫刻やインスタレーションを手掛ける藤沢市在住の笠原恵実子さんら55組を発表した。メーン会場となる横浜美術館(横浜市西区)で記者会見し、展覧会の全体的な構成についても明らかにした。
参加作家は19カ国62組となり、最終的には65組70人以上の参加が予定されている。会見には笠原さんと、湯河原町在住で写真をプリントでなくスライドでのみ発表しているトヨダヒトシさんが登壇。笠原さんは、世界各地の教会で撮影した献金箱と、それをもとにした彫刻からなる作品「オファリング」を出品する。トヨダさんは「メーン会場以外でも上映を考えている」と明かした。
展覧会はテーマの「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」に沿って、二つの序章と11の挿話をもつ本をイメージした構成となる。アーティスティック・ディレクターの森村泰昌さんは「来場者は忘却をめぐる旅に出掛ける。1冊の書物を読むように展示を体感してほしい」と話した。
同展は8月1日~11月3日。同時期に開催される「札幌国際芸術祭2014」と「福岡アジア美術トリエンナーレ」と連携し、相互に出品作家の展示を行うなどの試みも予定される。
前売り券は4月25日から、鉄道駅売店や各種プレイガイドで発売。一般1400円、大学・専門学校生900円、高校生500円。「BankART Life 4」と「黄金町バザール2014」に入場できる連携セット券もある。問い合わせはチケット販売センター電話045(461)3636。
【神奈川新聞】