外反母趾(ぼし)など足のトラブル解決に向け、社会医療法人財団石心会・川崎クリニック(川崎市川崎区)は5月19日、「足専門外来」を開設する。今月7、21日には、プレオープンとして診療を実施。両日で計60人が訪れた。
足外来は、爪、皮膚、角質の肥厚、腫瘍、変形、しびれ、痛み、糖尿病や透析由来-といったトラブルの治療とケアを行う。
足のトラブルは体のバランスを崩すだけでなく、特に糖尿病や透析の患者は血行不良から足の痛みを感じず、気付かないうちに悪化させてしまうケースが少なくないという。同クリニック形成外科で足外来担当の桑原靖医師は「本当は痛いのに、痛くない状態」と注意を呼び掛ける。
治療やケアは、医師、看護師、義肢装具士が連携して実施する。装具士は医師の診断に基づき、足のバランス改善のため靴の中敷きや靴などを製作し、継続的にフォローする。
2回目のプレオープンとなった21日は、市民対象の「かわさき健康塾」も開催され約50人が出席した。桑原医師と義肢装具士の山口篤史さんが、足外来の紹介や体を支える足の大切さを解説した。診察は予約制で第1、3月曜(祝日は休診)。午前9時~正午、午後2~5時。予約は同クリニック電話044(222)9259。
【神奈川新聞】