県警は15日、横浜市中区の県警本部で定例署長会議を開いた。1日の着任後、初の出席となった松本光弘本部長は、歯止めのかからない振り込め詐欺や増加傾向にある交通死亡事故などの対策強化を課題に挙げ、「県警1万7千人の一人一人の活躍を期待する」と訓示した。
松本本部長は約140人の幹部職員らを前に、県警の総力を挙げて取り組む課題として、ストーカーやドメスティックバイオレンス(配偶者らからの暴力=DV)など人身安全事態への迅速で的確な対処の推進を挙げ、4月に格上げした県警本部の人身安全事態対処室と署が緊密連携し、「相談者や被害者の安全確保を最優先にした上で、積極的な法適用など攻めの事態対処を徹底してほしい」と強調。認知件数が今年3月末現在で前年同期比200件増という振り込め詐欺の撲滅を県警の「大きな使命」と位置付け、対策強化を訴えた。
重点課題としては、県民に不安を与える犯罪の抑止や摘発の強化、大規模災害やテロなどへの対策強化など5点を列挙。4月に入り14日現在で14人が死亡するなど増加する交通死亡事故については、関係機関や団体と連携し、取り締まりも含めた抑止対策の強化を呼び掛けた。
【神奈川新聞】