防衛大学校(横須賀市走水)は11日、本科第3学年の男子学生2人と同2学年の男子学生1人の計3人(20~22歳)を退校の懲戒処分にした。同日付で、陸上自衛隊警務隊が詐欺容疑で3人を書類送検した。
同校によると、3人は2013年2月から同年5月までの間、それぞれ診療事実がないのに、民間保険会社から合計約43万円の保険金を不正に受け取った、としている。
同校では校内の医務室を利用する際に使う受診カードを学生に配布。受信日と診断名、医師の印鑑が押されるが、3人は同カードの日付などをパソコン処理で改ざんし、虚偽の理由で保険金の請求書類を提出していた。
昨年9月と今年3月、同じ手口で保険会社から合計約330万円を不正に受給した男子学生計10人が懲戒処分で退校。横浜地検は3月、詐欺容疑で書類送検された10人を起訴猶予処分にしていた。
前回までに処分を受けた学生の中に、今回の学生と相部屋で過ごした学生がおり、手口を共有していたとみられる。
【神奈川新聞】