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【照明灯】アインシュタイン

社会 | 神奈川新聞 | 2014年4月10日(木) 09:57

相対性理論などを提唱し、現代物理学の父と呼ばれたアインシュタインが、こんな言葉を残している。「挫折を経験したことがない者は、何も新しい事に挑戦したことがないということだ」▼STAP細胞の論文に改ざんや捏造(ねつぞう)があったと断じられた。「大発見」「リケジョの星」といった称賛は一転し、体調を崩すほど挫折感を味わった。会見に臨んだ理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは動揺を隠せず、声が震えた▼「私の不勉強、不注意さ、未熟さの故に」と論文の不備を認め、謝罪した。その一方で「STAP現象は真実です」「200回以上、作製に成功している」と言い切った。病に苦しみ、再生医療の確立を待ち望む人が世界中にいる。仮に論文に不正があったとしても、新たな万能細胞の可能性まで否定するのは短絡的すぎる▼問題は他者が実験でSTAP細胞を作製し、その存在を証明できるかだ。小保方さんは研究への協力を惜しまない考えを示した。失敗を糧に前進する意欲に応える責務が理研にはあろう▼アインシュタインは学生時代、好きな分野にばかり熱中していた。学者としても当初は論文が受け入れられなかった。異端者のレッテルを貼り排除する社会は発見の芽をも摘みかねない。

【神奈川新聞】

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