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茅ケ崎の財政分かりやすく、文教大生が情報紙作成

社会 | 神奈川新聞 | 2014年4月9日(水) 03:00

茅ケ崎市の支援を受け財政情報紙を作成した(右から)山岸さん、加藤杏菜さん、熊谷遥さん=文教大学湘南キャンパス
茅ケ崎市の支援を受け財政情報紙を作成した(右から)山岸さん、加藤杏菜さん、熊谷遥さん=文教大学湘南キャンパス

数字ばかりで難しく思われがちな財政を分かりやすく伝えようと、文教大学湘南キャンパス(茅ケ崎市行谷)の学生が茅ケ崎市の財政情報紙を作成した。その名も「サザン戦隊チガレンジャーと見るちがさき春夏秋冬」。学生考案のオリジナルキャラクターが登場するストーリー仕立ての内容で、市のサポートを受けながら子どもでも理解しやすい工夫を凝らした情報紙に仕上げた。

家族で茅ケ崎に引っ越してきた「しろうくん」は、新しい街に不安を抱いていた。そこに突然、市章をモチーフにした5人組キャラ「サザン戦隊チガレンジャー」が登場。「暮らしはお金(税金)で支えられている。財政を知れば茅ケ崎のことがよくわかるよ」と助言を受け、一緒に学んでいく-という筋書きだ。

紙面では歳出をメーンに、目的別経費を季節ごとの行事に絡めて解説。入学式シーズンの「春」は、教育費と農林水産業費の使い道などを、キャラ同士の掛け合いを通して紹介している。祭りなどの行事が盛んな「夏」は商工費と土木費、防災の日がある「秋」は消防費と総務費(防災対策費)、風邪などが流行する「冬」は衛生費と民生費を取り上げた。計18ページ、オールカラーで、2012年度の決算を基に作成した。

手掛けたのは、メディアの比較分析が専門の酒井信・同大情報学部准教授のゼミナールに所属する学生13人。市財政課と連携し、昨年6月から約10カ月かけて作成、3月に完成した。市の財政状況を多くの人に理解してもらおうと、同ゼミと市が2年前から始めた企画で、今回で2回目。

副編集長を務めた4年の山岸ゆり亜さん(21)は「子どもでも興味が持てるよう、数字やグラフはあまり使わず、イラストや写真で工夫した」と説明。前回の情報紙よりストーリー性を持たせたといい、「幅広い世代の人に読んでもらい、財政を身近に感じてほしい」と期待する。

16日に市長ら幹部に向けた紙面発表会を行い、5月には市ホームページに掲載する。閲覧用の冊子を公民館などの公共施設にも設置する予定。

問い合わせは市財政課電話0467(82)1111。

【神奈川新聞】

 
 

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