逗子市立小中学校が入学式を迎えた7日、池子3丁目に住む伊藤芳昭さん(85)らが市立池子小学校を訪ね、新入生51人に手作りのミニランドセルを贈った。毎朝、子どもたちを見守り続けている伊藤さん。「今年の1年生も、元気に育ちますように」。そんな思いを込めている。
ミニランドセルは、厚手の紙製で手のひらサイズ。伊藤さんや逗子少年補導員がこの日のために作った。事件や事故に巻き込まれないための「4つのおやくそく」を書いた短冊が付いている。受け取った新1年生たちは「ありがとうございます!」と元気よくお礼を言った。
10年近く通学路に立つ伊藤さんは「少々大人の言うことを聞かない子も、高学年になるころには『随分立派になったなあ』と驚かされる」。かつての小学生も、今や大学生や社会人だ。
「またね!」と元気な声に見送られた伊藤さんは、「おう、またあした!」と笑顔で応えていた。
7日は春の全国交通安全運動(6~15日)の期間中。JR逗子駅前では逗子開成中学・高校の吹奏楽部が、演奏を披露するなどし交通安全を呼び掛けていた。
【神奈川新聞】