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アトピー用クリーム処方問題で横浜の山口医院 漢方専門家の医師免許確認できず

社会 | 神奈川新聞 | 2014年4月5日(土) 03:00

横浜市都筑区の山口医院(山口了三院長)が最も効力の強いステロイド成分を含む塗り薬を「ステロイドを含まない漢方クリーム」としてアトピー患者に処方していた問題で、同院は4日、漢方の専門家として院長が処方に際し意見を求めていた中国籍の女性(52)について、医師免許が確認できていないと説明した。製造元とされていた「中国天津市の工場」についても、存在が確認できないという。患者からは「医院にも責任がある」との声が相次いでいる。

山口院長(69)は同日、同区内で患者向けの説明会を開き、「われわれの不手際で大変申し訳ない」と陳謝。返金について、法的整理も含めて検討していると説明した。一方、同院は「女性が漢方と偽って意図的にステロイドを混入した」と判断し、詐欺容疑を視野に女性の告訴を検討している。

同院によると、塗り薬は2種類あり、十数年前からともに1個(5グラム)4千円で処方され、保険の適用外だった。2013年の1年間に購入した患者は約1600人に上るという。

山口院長は、20年前に自身の兄の紹介で女性と知り合ったと説明。「北京大学教授」「雲南省名誉市民」などと紹介され、「優秀な医師」と思い込んで十数年前に採用したが、これらの経歴についても確認が取れないという。女性とその親族に年間計約2800万円の給与を支払っていた。

同院によると、女性は塗り薬について「実家にあった古文書のレシピを参考に作った」と山口院長に説明。チベットで採集した「黄連(おうれん)」や「黄柏(おうばく)」など、数種類の漢方が配合されていると紹介したというが、3月に同院が依頼した専門機関の調査で、黄連と黄柏は含まれていないことが分かった。山口院長は「薬の発注は全て(女性に)任せていた」と釈明した。

消費者庁によると、含まれていたステロイドは「プロピオン酸クロベタゾール」で、5段階の分類で最も強力な成分。同庁は「皮膚萎縮や緑内障などの副作用が懸念される」と注意を呼び掛けている。13年9月から「塗り薬が効き過ぎる」といった患者の相談が横浜市に寄せられ、市はことし1月、広告を削除するよう行政指導した。

医院は女性に説明会への出席を求めたが、書面で「出席する義務も意向もない」と拒まれ、所在も確認できないという。

【神奈川新聞】

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