茅ケ崎市は、電柱などに掲示している住居表示の街区表示板に、海抜と英字表記を加えたタイプの導入を始めた。市によると、海抜情報を記した街区表示板の設置は県内初で、全国的にも珍しいという。2020年に開催予定の東京オリンピックにも備え、市名と町名を英字表記し、読み方の難しい地名も判読できるようにする。
街区表示板とは別に、市は約400カ所の電柱に海抜表示板を掲示。だが南部では約200メートル、北部は約400メートル間隔で設置されているため、市民から海抜に関する問い合わせが多かった。
このため、より狭い間隔で設置されている街区表示板に海抜情報も盛り込むことを決定。同市南湖の漁港地区内に住居番号を付番したことに合わせ、古くなった街区表示板の付け替えを始めた。
市都市計画課によると、街区表示板は市内約5千カ所に設置されており、海側から順次新しいタイプに切り替えていく。同漁港地区周辺ですでに30枚ほど完了し、14年度中に少なくとも500カ所付け替える予定。
同課の担当者は「帰宅する際などに、表示板で海抜を確認してもらい、緊急時に逃げる方向を判断するのに役立ててほしい」と話している。
ただ、場所によっては電柱が住宅敷地内にあったり、住宅の塀に街区表示板を設置したりする場合もある。個人宅の海抜を知らせることにもなるため、要望があれば海抜情報を除くなどの対応策を取るという。
【神奈川新聞】