1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 広がる津波観測網、三崎漁港でも運用開始

広がる津波観測網、三崎漁港でも運用開始

社会 | 神奈川新聞 | 2014年4月3日(木) 03:00

津波の迅速な検知や正確な観測を通じ、確実な避難につなげようと、発生リスクの高い沿岸や沖合を中心に観測網が拡大している。8日には三浦市・三崎漁港に新設された津波計の運用が始まった。波高予測の精度が低く、避難の遅れを招いた東日本大震災から3年。「次」をにらんだ津波減災の新たな試みが動きだしている。

気象庁地震津波監視課によると、8日からは宮崎県日向沖でもGPS(衛星利用測位システム)波浪計が運用を開始。東日本大震災当時は183カ所だった津波観測値の発表地点は225カ所に広がった。

地震の3分後をめどに発表される津波警報は、地震の発生場所や規模から津波の高さと到達時刻を推定するが、マグニチュード(M)9・0の「超巨大地震」だった東日本大震災では津波規模を過小評価。当初3メートルと予想した岩手県などで住民の油断を招き、被害が拡大する背景になったと指摘された。

反省を生かす形で観測網の充実が図られ、気象庁以外の研究機関が沖合に構築した海底観測網も警報に活用されるようになった。陸地に到達する前の津波をキャッチできるため、推定を基にした津波警報第1報の精度不足を補い、より正確な第2報を発表できるメリットがある。房総沖から北海道沖にかけての海底に防災科学技術研究所が整備中の観測網も今後、警報に生かされる見込みだ。

また、静岡以西の南海トラフで起きる巨大地震を念頭に海洋研究開発機構(横須賀市)が紀伊半島沖に構築した海底観測網は、和歌山県内で住民避難に直接役立てられる。津波の観測直後に到達時刻や浸水範囲を予想して携帯電話の緊急メールで自動配信する試みで、同県は2015年度からの開始を目指す。担当者は「配信から津波到達までの時間は限られるが、観測された津波を根拠とした情報のため、効果は大きいはず」と期待している。

■高さ20メートルも捉え、県内沿岸5カ所に

三浦市・三崎漁港に気象庁が整備した「巨大津波観測計」は波高20メートル程度の大規模な津波も捉えられる。県内沿岸の観測地点は5カ所に増え、相模湾沖の海底にある津波計と合わせ8カ所となった。

県内沿岸の観測地点はこれまで東京湾が横浜、横須賀の2カ所。相模湾には三浦(油壺)、小田原の2カ所があったが、巨大津波観測計は小田原のみだった。

三崎漁港は三浦半島の先端にあるため、地形的に津波が高くなる恐れがある一方、押し寄せてきた状況をいち早く把握できる利点もある。実際に津波が発生した場合は到達の予想時刻や観測した波高などが発表される。

【神奈川新聞】

減災に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング