等々力陸上競技場(川崎市中原区)の改修を後押ししようと、同区在住の女性(99)が、市の「等々力陸上競技場整備基金」へ100万円を寄付した。白寿を記念した善意で、2日に福田紀彦市長から感謝状を贈られた。
60年ほど前に競技場近くに自宅を構えた女性。サッカーなどスポーツ観戦の経験はないが、花見を楽しむなど等々力緑地への思い入れは強く、「競技場周辺の整備に活用してほしい」と寄付を申し出た。
この日、女性は白寿にちなみ白のちゃんちゃんこ姿で同市役所を訪問。福田市長から健康の秘訣(ひけつ)を聞かれ、「新聞が大好きで、隅々まで読むこと」と笑顔で応じていた。
市公園管理課によると、2009年創設の同整備基金の積み立ては約3800万円に上り、改修費用の一部に充てていく方針。競技場は来春にメーンスタンドの工事を終える予定だ。
【神奈川新聞】