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モールス信号、80年間の交信に幕 三崎漁業無線局

社会 | 神奈川新聞 | 2014年4月2日(水) 17:00

最後のモールス信号の送信を終え、同僚と握手する森さん(右)=三浦市晴海町の三崎漁業無線局
最後のモールス信号の送信を終え、同僚と握手する森さん(右)=三浦市晴海町の三崎漁業無線局

ソレデハ、サヨウナラ-。県水産技術センターの漁業無線局(通称・三崎漁業無線局、三浦市晴海町)が3月31日午後11時55分ごろ、大西洋と太平洋に出漁中の遠洋漁船29隻に最後のモールス信号を送った。

同センター船舶課無線担当の森遊さん(52)が電鍵をたたき、同局通信所内に「トンツー」の通信音が静かに響き始めた。遠洋漁船とモールス信号でやりとりする短波無線をこの日で終了すること、航海の安全と大漁を願っていること-。最後に同局を示すコールサイン「JFC」を打ち終わると、同僚5人から拍手が湧き起こった。

日付が変わる直前に短波の送受信機のスイッチを切り、県営無線局として約80年間行ってきたモールス信号による交信に幕を閉じた。

27年間、同局の無線従事者を務めてきた森さんは「何とも感慨深いし、残念。これまで手首一本で悩まされ、ご飯も食べてきた」と穏やかに語った。

同局は、無線局を経由しなくても陸と海とで交信できる衛星電話の普及や、送信機の真空管が入手困難になったことから短波無線から撤退した。

1日からは沿岸・沖合漁船向けの超短波・中短波に特化し、気象や艦船の訓練情報などを拡充して音声で届ける。森さんは「今度はのどを鍛えます」と笑った。

【神奈川新聞】

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