
来夏に予定される東京五輪・パラリンピックを見据え、県警と東急電鉄は20日、横浜市港北区の日吉駅前でテロを想定した合同訓練を行った。区内にはサッカーの競技会場となる日産スタジアムがあり、同駅も多数の利用客が見込まれることから、いざに備えた連携を確認した。
港北署や第2機動隊、同駅員ら約30人が参加。刃物を持った男が同駅に現れ、不審なバッグを駅付近に放置して逃走したとの想定で、バッグを発見した駅員が速やかに通報し、駅利用者に注意喚起、避難誘導を行った。駆け付けた署員3人が刺股や盾などを使って、刃物を振りかざす不審者役を取り押さえた。
また、バッグの中身を調べるため、第2機動隊員が防護服を着用して出動。エックス線装置で中身を確認し、専用機器でバッグをつまみ上げ、専用の処理容器に回収した。署の保坂誠警備課長は「五輪に向け、駅や商業施設などを重点に訓練を続けたい」と話した。