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防災読本全世帯へ、鎌倉市が過去の災禍まとめ

社会 | 神奈川新聞 | 2014年2月25日(火) 00:00

鎌倉市が作成した「かまくら防災読本」。関東大震災直後の航空写真など貴重な資料も収録されている
鎌倉市が作成した「かまくら防災読本」。関東大震災直後の航空写真など貴重な資料も収録されている

歴史的に地震や津波の被害を繰り返し受けてきた鎌倉市が、過去の災禍を振り返り、今後の対策のポイントをまとめた「かまくら防災読本」を作成した。関東大震災の被災状況が分かる航空写真や江戸時代以降の災害年表も収録。風水害や土砂崩れなど市内で起こりうる災害を網羅しており、足元のリスクを見つめつつ家庭や地域で備えるよう呼び掛けている。3月中に市内の全世帯に配布する。

航空写真は、関東大震災をもたらした1923年9月1日の大正関東地震から8日後に海軍航空隊が撮影したもので、防衛省防衛研究所に所蔵されている。

高い津波が押し寄せた材木座や由比ガ浜の被害状況が写されており、各種の記録から浸水範囲を推定し、写真上に示した。第1波よりも第2波の方が高かったことに触れ、「強い揺れを感じたときは早く高いところへ避難を」と呼び掛けている。火災に見舞われた鎌倉駅周辺が収められた写真には、推定延焼範囲を重ねている。

年表では、1697年以降の主な地震や噴火を列挙。大正と同じタイプだった1703年の元禄関東地震では、津波の被害以外にも切り通しの崩落や寺社の損壊が相次いだとしている。その4年後に起きた富士山の宝永噴火、1854年に短時間で連続した安政東海地震と安政南海地震も取り上げている。

読本はA4判カラー刷りで34ページ。地震が起きた場合は、落ち着いて身を守る、火元を確かめる、非常持ち出し袋を用意する、といった行動を取るよう順を追って説明。津波避難時は、車ではなく徒歩で逃げるよう注意喚起している。

津波や土砂災害、洪水などの危険地域を示した各種ハザードマップ、広域避難場所や備蓄倉庫、津波避難ビル、緊急避難空地なども紹介。「知っておきたい防災知識」として気象警報や特別警報についても解説しており、被害の軽減に役立つ知識や情報がこの一冊に集約されている。

市総合防災課は「鎌倉で想定される災害は種類が多く、被害も大きい。過去も知ったうえで、日ごろの備えに役立ててほしい」と話している。

鎌倉市が作成した「かまくら防災読本」。関東大震災直後の航空写真など貴重な資料も収録されている

【神奈川新聞】

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