関東三大稲荷(いなり)の一つに挙げられる秦野市今泉の白笹稲荷神社(金子元重宮司)で4日、恒例の「初午祭(はつうまさい)」が開かれ、県内外から約1万人が参拝に訪れた。
京都の伏見稲荷大社の神が降りたとされるのが711(和銅4)年2月の初午の日だったと伝えられ、全国の稲荷社で初午祭が行われている。
参拝者は、五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛、家内安全などを祈願。本殿脇に立てられた竹の枝に油揚げをつるす人の姿も見られた。同神社周辺には約200の露店が並び、終日にぎわった。横浜市旭区在住で農業と不動産賃貸業を営む男性(69)は「先代を含めて100年近く毎年参拝している。景気はいまいち。アベノミクスの恩恵はこれからでは」と商売繁盛を願っていた。
金子宮司は「午年は荒れる年。安定せず、農作物は不作になるものもある」と話している。16日は「二の午」、28日には「三の午」が開催される。
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