
相模原市緑区内で活動する四つの村芝居団体が一堂に会した「緑区村芝居フェスタ」が18日、同区久保沢のもみじホール城山で開かれた。子ども歌舞伎や人情物、方言劇などで競演し、会場を埋めた大勢の市民から笑いや拍手を送られた。
各団体でつくる「緑区魅力づくり事業実行委員会」が、区内に伝わる村芝居を楽しみ、地域の魅力を再認識してもらおうと初めて企画した。毎年公演を行っている団体のほか、今回のイベントを機に19年ぶりの方言劇「お小昼(こじゅう)のひととき」の再演に臨んだ「千木良の昔を知る会」も出演した。
「子ども白浪五人男」を演じたのは、郷土芸能の継承に力を入れる藤野歌舞伎保存会。地元の小中学生らが着物と本格的な化粧姿で役人に追われる盗賊を演じ、生まれや生業(なりわい)などの名台詞(せりふ)を堂々と披露した。
妻と一緒に観覧した、同区二本松の高城信夫さん(67)は「台詞もはっきりしているし、動作も良かった。こんなに本格的な芝居が見られるとは」と大満足。実行委員会の小林滿委員長(66)は「村芝居は地域の大切な資源。区内の活動団体はまだある。来年以降も続け、地域を結ぶ一大イベントにしたい」と話していた。
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