
一年の豊漁と安全を願う正月恒例の伝統行事「みかん投げ」が2日、逗子市小坪の小坪漁港で行われた。小坪漁業協同組合の主催。色とりどりの大漁旗を掲げた漁船から大量のミカンが放り投げられると、大きな歓声が上がった。
漁協前のトラックからスタートし、岸壁に係留した漁船や陸揚げされた漁船から次々とミカンやお菓子が投げられた。
船の前は大勢の家族連れでにぎわい、「こっちに投げてください」と声が上がったり、事前に用意した網で上手にキャッチしたり。終了後、港には甘酸っぱい香りがかすかに漂い、ミカンをぎっしり詰めたビニール袋を持つ子どもらが笑顔を見せていた。
2人の娘と夫と訪れた小川真里さん(44)は「“縁起物”なので大切にみんなで食べます」と話していた。
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