
最先端のロボット技術を利用できるリハビリ・介護複合施設が26日、藤沢市のJR辻堂駅近くに誕生した。介護サービスも一体的に提供する施設としては国内初という。ロボット産業を誘致・活性化しようと国から指定を受けた県の「さがみロボット産業特区」のシンボル的な施設にする。
同駅北口のオフィスビルに設けられた「湘南ロボケアセンター」で、ベンチャー企業「サイバーダイン」(茨城県つくば市)の子会社が運営。「ロボットスーツHAL(ハル)」を使って、リハビリなどの歩行訓練などができる。障害のある人たちが実際に使うことで、実証データを集めるとともに、施設の運営方法なども検証する。デイサービスなどの介護サービスも提供する。
HALと歩行訓練機は5台用意され、1日当たり20~30人の対応が可能。希望者は同センターでカウンセリングを受けた上、1回90分コースを1万円程度で使える予定。実際の利用開始は来年1月ごろになるという。
開所式で黒岩祐治知事は「最先端の介護ロボットを日常的に使ってもらいながら、さらなる実用化に向けた改良を進めてもらいたい。ここから日本のヘルスケアの新しい形が見えてくるはずだ」とあいさつした。
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